一生切れるコトがない
カンケイ。
永遠で真っ白な
無垢すぎるその愛。
「…何だよ。それ」
笑い飛ばそうとしている
ジュンニイの目から
涙が溢れてきて。
「生まれ変われたら
自分だとわかるように
神様にシルシを
残して貰うからさ」
「…こんなキャラの濃い子ども
そんなモンなくても
すぐに気づくよ」
「…どうだか」
『彼』が笑う。
「アイツの記憶力のなさは
身にしみて知ってる」
自分が死んだら
「きっと忘れてしまうだろう」
『彼』は言い切った。
まるで今にでも
死んでしまうかのような
会話に
カラダが震える。
まっ白い顔に
蒼い唇。
本当に消えてなくなりそうで
恐かった。
「おまえみたいな
屈折したコはいらないよ」
「そっかあ。残念だなあ」
ジュンニイが父親のように
『彼』のアタマを
くしゃくしゃにしたのも
一瞬で
「ウグッ…お」
ゲボッ。ゲボッ。ゲ。
『彼』がいきなり
吐きもどして
事態が一変する。
「ドクターを!」