ジュンニイだって
そんな理由で
私が首を縦に振るなんて
考えてはいないハズだった。
「子ども、欲しいな」
ジュンニイは
あらん技術で私の肉欲を
刺激し続ける。
「ダメ?」
『彼』の願いを
叶えようとか
本気で
考えているのだろうか。
お互い本音を殺しながら
相手の出方を
待っていた。
「…クマさんの
開封しちゃったよね」
勿体ないからと
ジュンニイのせいにして
私は結論を
先送りにしようとする。
「…そっか。そうだよな」
ジュンニイが
簡単に引き下がった。
生まれ変わりを
産もうなんて馬鹿げてる。
だいたい『彼』が
死んでしまうのを前提に
コトを遂行しようと
するなんて
やっぱりそれは
どうしても受け入れがたい。
「あ…ッん!」
ジュンニイの
指使いが乱暴になった。
それは自分の意向を
無下にされての
無言の抗議だった。
「や、痛いッ、ぁ」
何かこの流れって…。
「…ジュンニ…!」
流れを変えなきゃ。
またふたりの気持ちが
すれ違い始めてしまう…!!
「…ジュンニイばっかり
楽しみすぎ!!!」
ジュンニイを押し倒し
その上に跨がって
ジュンニイのシャツの
ボタンに手をかける。
「今度は私がジュンニイに
イタズラする番だから!」
ジュンニイは少し驚いて
「ふ〜ん」
私の意気込みに
スケベに笑って応える。