私のはだけた胸を
おさわりしてきて
「こら!」
私に怒られて嬉しそうだ。
ジュンニイを真っ裸にして
カラダ中にキスを贈る。
「どこが感じるの?」
思いつくあらゆるテクで
ジュンニイを
イかそうとしたのに。
「全部。感じるよ」
余裕ぶったジュンニイの態度が
ちょっと憎たらしい。
「…そろそろ欲しいんだけど」
目の前にコンドームを
提示される。
「うん」
手に取ったコンドームの
手触りに
一瞬
教室での悪夢が蘇った。
「……」
「どうした?
つけ方わかんない?」
ジュンニイが身を起こして
私の手元を覗き込んでくる。
…ずっと忘れてた。
あんなに屈辱的だった
出来事を。
何か自分にびっくりした。
嫌なコトも
口にしなければ
意識しなければ
いつか風化してくれる
コトだって
ありえるのかな。
「教えてあげるから」
ジュンニイが
私の首筋にキスをして
私に手ほどきを始める。
たかがゴム製の
コンドーム。
ただの物質だ。
そこに悪意が存在すれば
嫌なものだし
そこに愛があれば
いつかは
形も意味も変わる。
そう信じても
いいんだよね。
ジュンニイに言われるまま
私はソレの装着を
ジュンニイに試みる。