ジュンニイと初宮参り


まだ19歳の未成年。

でも一人前に
ヒトの親になってしまった。


あさってが生まれた子どもの
お宮参りというコトで

私のダンナさまである
ジュンニイも香港から
昨日帰ってきた。


オンナノコのお参りは
生後33日目って
決まりがあるらしくって

「あと1週間遅らせて貰えたら
日本でゆっくりできたのに」

ジュンニイは
ちょっぴりお疲れモード。


「パパがこういう日取りとか
縁起を気にするヒトだから」

「日本のそういう風習って
俺も大事にしたいしさ」


ジュンニイは
娘の寝顔にキスをする。


「あ、起こさないでね!」

「ひさびさの親子対面なのに」

「絶対にダメッ!」


ジュンニイは海外に
出張ばっかしてるから

このコがどんなに
夜泣きばっかしてて

寝付かせるのが大変か
知らないから。


私の剣幕に
ジュンニイは簡単に
引き下がって

子どもの顔を
恨めしげにながめている。


「お宮参りの準備って
ヒメママが整えて
くれてるんだっけ?」

「うん。
昨日のうちに
ひと通り届けてくれたけど」


ママの揃えてくれたモノの中に
ジュンニイは着物をみつけて

「ちょっと着て見せてよ」


私に着物をあててみせた。


「着物ひとりで着れないモン」

「着せてやるよ」


は?


今、着せてやるって
聞こえたけど…。

「俺、着物の着付けとか
ケッコー得意!」

俺が着付けると
着崩れしないって評判が
いいんだって

ジュンニイは
得意気なんだけど。


…いつどんなシーンで
オンナの着物なんかを
着付ける機会なんか
あったんだ。


私のアタマの中で
よからぬ想像がぐるぐる回る。


「俺、着付け出来るから」とか
着物のオンナ口説いて

エッチして…?


そんな私の疑惑と嫉妬の表情に
ジュンニイは気づきもせず

私の洋服を脱がしに
かかっていた。


「……」

過去にオンナ関係が
激しかったってのは
知ってるけど

何かこういうのって
すごいリアルに想像できて

ちょっとキツイ。


この私の服の脱がし方だって
もう手慣れたモノで

あっという間に
するすると下着姿に
されてしまう。


何かすっごく
楽しそうなジュンニイを
見てたら

悔しくなってきた。


「こら!
どうしてブラまで
とっちゃうの!!」