「うち、母親がそういうの
うとくってさ。
妹なんか危うく
七五三もスルーされちゃう
トコだったし」
…着付けなんか
覚えたのってそういうワケが
あったんだ。
私ってば
ジュンニイのコト
勘繰ったりして
すごい恥ずかしい…。
「帯、苦しくない?」
「うん」
花魁の帯しめるのって
男衆の仕事だって
聞いたコトがあるけど
オトコのヒトの手で
締め上げられると
どこも緩んでなくて
やっぱりしっかりしてる。
「お〜!
よく似合ってるじゃん」
「ママがミセスは
これくらい落ち着いた方が
いいってゆ〜から」
「綺麗だよ」
「……」
こういうセリフを
照れもせずさらりと言って
しまうから。
こっちが赤面してしまう。
「お宮参りってさ。
本当は夫の母親が
赤ちゃんを抱くんだよな」
ジュンニイは
縁起とかに拘る私のパパの
希望を叶えられなくて
申し訳なさそうにしてて。
…ジュンニイが片親なのは
ジュンニイに責任が
あるワケでもないし。
「ウチのママが
私が抱くのよって
喜んでるから」
「ならいいけど」
ジュンニイの手が
私の胸元に入ってくる。
「こら!」
「ん〜♪」
「せっかく着付けたのに
着崩れちゃうよ!」
「そこがいいんじゃないの」
私をソファーに
押し倒すようにして
ジュンニイの手が
私の着物の裾をはだけさせた。
「ずっと出張続きだったから」
淋しかったでしょ、なんて。
「あ…んッ!」
もお〜!
ジュンニイの指が
私のカラダの中に
入ってくる。
「やだッ…、あ、あ!」
「…ヒメのカラダ
感じやすくなったんじゃない?」
「そんな…コト…ッ!」
ジュンニイの舌が
私のソレをつかまえて
私に反論の余地を与えない。
「腰巻、汚しちゃうッ」
「洗えば済むコトでしょ」
「着物だって…ッ!」
「汚さなきゃいいんだよな」
ジュンニイが着物の裾を
腰巻ごと
派手に捲くりあげて
私の下半身が丸出しになった。
「こんなの…ッ!」
恥ずかしすぎる!!!!!
ジュンニイの手が
今度は私の肩をおおきく
露出させて
奥に隠れていた
やわらかい
ふたつのふくらみをを
かきだすようにして
両の手で弄ぼうとする。
「だめ!
おっぱいでちゃう!」
「……」
「……」
さすがの
ジュンニイも手が止まった。
「赤ちゃんの、だから!」
ここまで言ったら
思いとどまってくれるハズ。
「…今は俺の貸し切りだから」
「えッ?」
カラダを補正していたタオルを
帯の下から力いっぱい
引っ張ってきて
母乳が飛び散らないように
押さえつける。
新しい遊び方でも
考え出した子どもみたいに
笑ってて。
「ヘンタイ度、最近
すごくあがってない?」
「そお?」
ヘンタイ扱いされて
喜んでる。
「あ、こら。
自分で脱ごうとするな!」
「だって…!」
「着物って脱がすのが
楽しいんだから」
「……」
何だかんだと
理由をつけても
結局は
着付けを覚えたのって
ソレ目的だったんだって
身をもって知る
春の午後だった。
ジュンニイと初宮参り
≪〜完〜≫
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