「ほら
そこの壁にかかってる
カタツムリの絵。

当時『彼』が
楽譜に落書きしてたモノだよ」



落書きと呼ぶには
かなりのリアルさで。


五線譜の周りを
取り囲むように

おおきなカタツムリの後を
ちいさなカタツムリが
追うようにして

たくさん描かれていて。


「何か有名な画家に
なっちゃったみたいだけど

音楽のセンスも
ピカイチだったなあ」


また音楽を
始めて欲しいんだけどなあ

って


まるで『彼』が
生きているかのような

カタツムリ先生の言い方に

切なくなる。


「こんなトコロで
『彼』の作品を
目にできるなんて

思わなかったね」


ジュンジュンの目が細くなる。


「待たせたな〜ッ」


娘がレッスンを終えて
部屋から出てきた。


「楽しかった?」

「おうッ!

先生のおっぱい
おっきかったッ」


って…。

レッスンの間
何に興味を持ってるんだ。


隣りでジュンジュンが
お腹をかかえて
笑い転げてる。


「そっかあ。

先生のおっぱい
気に入ったかあ。

キミはセンスがいいなあ。

ぜひまた見においで」


「おうッ!」


…『彼』だけでなく
娘のセンスすら
褒めるなんて


カタツムリ先生は
とっても商売上手だった。


まあるいおしり♪002

≪〜完〜≫


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