それにジュンニイは

普段はうんと
やさしいけれど

エッチのときは
ちょっぴり
サディスティックだ。


「……」

って。

昨夜のジュンニイとの
睦み合いを思い出して
ひとりで赤くなる。


「ヒメってさ。
面食いだったっけ?」

「は?」


「いや、だってさ。

ヒメって昔から
好きになる芸能人って

お笑いタレントとか

イマイチ容姿が
整ってないヒト
ばっかだったし」


「…お笑い芸人って
容姿で好きになったり
するようなモノなの?」

「お笑い芸人を
好きになる神経がわからん」


「……」

「……」

どうしてオトコの好みが
ここまで違うのに

同じオトコを
好きになったりして
しまったのか。


たぶん
私もジュンジュンも
同じコトを
考えていたと思う。


だけど

「理想通りのヒトを
好きになるとは限んないよね」


私のセリフに
ジュンジュンが苦笑する。


「ヒメの理想って?」

「そりゃ、やさしくって
あったかくって
かわいいトコロもあって…」


「で、尻にも敷けて、でしょ?

理想通りのオトコ
亭主にしてんじゃん〜♪」


「……」


確かに。

そうなんだけど。