部屋に辿り着いて

ジュンニイが濡れタオルを
もってきた。


「足、出して」

ジュンニイに言われるまま
ジュンニイの前に足を
出したのに

ジュンニイが必死で
笑いをこらえている。


「ふつうはさ。
こっちに背中むけて
足の裏、出すモンじゃない?」

「え?」


「パンツのぞいてるけど」


もおおおおおおおおお!

真っ赤になって怒る私を
部屋の廊下に
押し倒して

ジュンニイは私の足の裏を
捕まえる。


足の裏を拭きながら

ツボを押しては
私に悲鳴をあげさせて
楽しそうだ。


「ほら、キレイになったよ」

「う〜」

突っ伏して
重低音の唸り声をあげている
私の脇から
申し訳程度に横に
流れていた胸を

ジュンニイが
そおっと突っついてくる。


「…もお!」

ぷに、ぷに、ぷに。


「こら!!」

いたずらな指を
脇で挟み込んで
その動きを止めた。

ジュンニイの上半身が
私の上に覆いかぶさってきて

反対側の耳元に
ささやきかけてくる。

「荷物片付けるの手伝ったら
ベッドの上で
続きをやってもいい?」


「…真面目に手伝って
くれたらね!」


「おっしゃ!」

ジュンニイが私の脇を掴んで
そのままイッキに
抱き起こした。


なんだかんだ言っても
部屋がちらかっていると
落ち着かないから
らしいのだが

ジュンニイは
私のアルバムを見ては
作業の手が
止まってしまっている。