「お弁当に
海老しんじょう
入れてくれる?」
「……」
「さといもの
煮たのも食べたいな」
「……」
ジュンニイは
不機嫌な私の頬に
キスを浴びせた。
「当日のリクエストは
一切受け付けません!」
私はジュンニイの腕を
振りほどいて
アカンベして寝室を出る。
2時間かけて
つくった愛情弁当。
「機嫌なおしてくれて嬉しい」
ってジュンニイは
足取りも軽く
仕事に行ったけど。
ふふ。ふふふ。
お昼休みに
私の最高傑作を目にして
反省しなさい。
「何っすか、それ〜。
今、話題の虐待弁当って
ヤツじゃないっすか〜」
「……」
「ジュン、あなた浮気でもして
ヒメちゃんの怒り
買っちゃったんじゃないの?」
「…っるせ!」
事務所でからかわれる
ジュンニイが
目に見えるようだ〜。
私のパパの似顔絵を
モチーフにした
キャラクター弁当。
ジュンニイの大好きな
甘めのいり卵で
かわいく彩ってみました♪
ご意見無用!
ささやかな仕返し。
でもね。
お弁当をちゃんと
キレイに食べてくれたら
きっといいコトが
待ってるよ。
お弁当の底には
私からの愛のメッセージ。
「もう1回♪」のアンコールの
続きは今夜に、ね♪
ジュンニイともう1回♪
≪〜完〜≫
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