「このマンションだって
覚えていたんだけど。

あのときは

マンションに
モタモタしながら入る
おまえの後に
くっついて部屋に行ったから」


部屋番号まで
チェックしてなくってと

泣いてる私を抱きしめる。


夢じゃないんだろうか。


少年Aが
今、私の目の前にいるなんて。

こうしてその腕に
抱きしめられているなんて。


「逃げてきたの?」

「まさか。
真犯人が自白して

昨夜のうちに無罪放免」


真犯人は
案の定

あのバーテンで。

少年Aにこれ幸いと
罪をなすりつけてたのだと。


「…よかったあ。

よか…った…よおお」


安堵に
ヒザのチカラが抜けて

思わずその場に
しゃがみこんだ。


「…ごめん」

酷い目にあわせて
巻き込んで

心配させて。


「ホントはおまえに
顔向けなんかできる立場じゃ
ないのにさ」


「……」


「それでも
逢いたくてさ」


どうしても
逢いたくて。


「それは私も
同じなんだから!!!」


このバカは…!


どれだけ
私のココロの中を
支配し続けたんだと
思ってるんだ。


たくさんの熱いキス。


ヒトに見られてたって
構わない。


ショッキングな夏が

また私を煽りたてる。





衝撃の夏〜甘くて危険な夜

≪〜完〜≫



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