「コウちゃんになら
お嫁さんに
あげてもいいわよ」
そんな風に言われたら
もう何の手出しも
できなくなって。
「おまえは
そんな俺の気持ちになんか
気づこうともせず
どんどんオンナらしく
眩しくなってきて
戸惑った」
理性がきかなくなるから。
「今日まで
必死で自分の気持ちを
押し殺して
きたっていうのに…」
「コウ…」
「もう我慢できない」
火をつけたおまえが
悪いんだって
コウは私を強く抱きしめる。
「ずっと好きだった」
どんどんどんどん
想いは重なるばっかりで
片想いだと思ってた。
それはお互いさまで
この気持ちを拒絶されたら
友達でさえ
いられなくなると
思ったら
とてもじゃないけど
言い出せなかった。
「私もずっとずっと
コウのコト好きだったから」
「うん」
コウは抱きしめていた
腕の力を初めて抜いてみせる。
コウの顔がゆっくりと
近づいてきて
夢の中のキスと
同じ感触。
ああ、やっぱり夢では
なかったんだって
実感する。
「やっぱり俺
他の誰にもこの唇を
譲りたくないから」
「うん」
やっぱりキスは
好きなヒトとじゃなきゃ。
とろけるような
甘い甘いキスを
あなたと。
とろける夜の☆甘い記憶☆[完]
≪〜完〜≫
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