「友達作るのに
自分からハードルあげて
どーする」
「…うるさいなあ。
そんなコト知ってるよッ」
何だか涙が止まらない。
「いくら
いいヒトだからって
悪気がないからって
私は何もかも
受け入れなきゃ
いけないの?」
話だって
全然かみ合わないし
趣味だって
興味のあるコトだって
違うんだよ!
同じモノを見たって
笑うトコからして
違うんだから…!
この町に来たんだから
この町の常識で
この町のヒトと歩調を
あわせて
妥協して
歩み寄って
相手に全部
さらけだしてって
そんなの
耐えられない…!!
私は叫んでいて
「……」
気づいたら
私はサトルに
抱きしめられていた。
「…そんなに
ここでの生活は辛い?」
…辛い、と言えないのが
辛いんだ。
「東京の友達とは
上手くいってたんだ?」
みんな大好き。
「おとーさんのコト
みんな知ってたけど
ふつうにしてくれてた」
「…そっか」
サトルはそのまま
黙って
私を抱きしめて
抱きしめ続けてくれて。
サトルの腕の中は
凄くあったかくって
ますます切なくなった。
「…俺んトコ来るか?」
え。
「いっしょに東京で
暮らさないか?」