こうなったら
何もかも洗いざらい
吐いちゃって

楽になっちゃおうかな。

思った瞬間。

セイのデスク上の
パソコンの画面に
映し出されていた画像に

思わず背中が凍りついた。


「それ。
シンスケ、だよね…?」


画面の中。

そこには

マゲを落とした
お侍さんみたいに

前髪だけをツルッツルに
剃り落とされたシンスケが
うつむいて写っていて。

「……」

見るも無残な
想像以上に悲惨な写真に

思わず目を逸らさずには
いられない。


「…どうしてセイが

シンスケのそんな画像を
持ってるの!?」


「トーコ。お前。

これだけ暗い画像で
ここに写っているのが
シンスケさんだと
よくひと目でわかったな」


「え、あッ」

顔を上げると
目の前にセイの綺麗な顔が
間近にあって。

「……」

思わず次のコトバを
呑み込んだ。


「…やっぱりお前も
この一件に関与していたか」


「そ、そういうセイこそ!」

「この画像は
さっききたメールの
リンク先に
添付されていたモノだ」

えッ。

「もももももッ

もしかしてッ
ネット上にそんなモノが
流出しちゃってたり
してッ!?」


私のアタマの中が
真っ白になる。