気に掛けてくれたと
信じて疑おうともしない
ママは

自分の夫が
狙われているとも
ツユ知らずッ

テツオさんのコトを
手放しで
褒めちぎっていて。


「いつもキラキラ華やかで
いい恋をして
充実してる、って
カンジよね〜」

ママが恐ろしい想像を
膨らませ


「セイの校医さんと
上手くいって
いるんだろうなあ」

パパの恐ろしい思い込みが
炸裂しッ


「……」

セイの為に
ママが用意していた
やわらか豆腐が

ぷるん、と
身をくねらせた。


「…誰が誰と
つき合ってるって…?」


「え、違うのか?」


「ねずみ〜らんどの先生と
テツオさんは

単なる
中学、高校の同窓生ッ!」


「あの校医さん。

セイと同じ男子校の
OBだとか
言ってなかったか?」


おわわわわッ。
そうでしたあああッ!!