「まったくもうッ」
パパ達の大ボケに呆れながら
私がマンションの
1階エントランスに着くと
マンションの正面に
カーキ色の
でっかいライトバンが
止まっていて。
「…何だろ。この車」
窓ガラスの下半分に
スモークされているのが
とっても奇妙だ。
戦車のような
いかついタイヤ。
エンジンを
掛けっ放しにして
けっこうウルサイぞ。
おおきなバンを
邪魔にしながら
「シンスケ〜…」
私がシンスケの姿を
探し出したその瞬間!
ダンッ!
バンのドアがスライドし
「!」
私の腕を誰かが掴む!
薄暗い街灯の下
怪しいバンのライトが
煌々と光り
私と誰かの影が
重なっていた。
月夜に啼く春鶯
〜ツキヨニナクトリ
レクイエム#015
≪〜完〜≫
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