「ワンオーは職人と同じ。
先輩の元で
技術や知識を盗み取り
自分の力にしていくんだ」
与えられるモノではなく
自分で学び吸収していく。
「それこそが
ボランティシズムの
基本であり
ワンオーの理念だ!」
まるで
誰かからの
受け売りのような
説得力のない説明に
続いて
「それにウチは
アメリカの
有名な自警団からも
お墨付きを貰っているしッ
後援者には
有名な弁護士も
たくさん
名前を連ねているし
テレビや新聞でも
その功績を
おおいに称えられてきた!」
おに〜さんは
私とシンスケに
自分達の善良さと正義を
メジャーな名前の後光で
際立たせようと
頑張っていますが
かえって
怪しさと胡散臭さを
感じてしまうのは
何故でしょう。
「ワンオー発足以来
実際
街の事件やトラブルも
激減しているし!」
「……」
「世の中には
いろんな自警団が
あるけれど
キチンと
その活動の公認を
受けているのは
ウチだけだ!」
「……」
おに〜さんが
ひとり熱くなっていた。