テツオさんのどんなコトバに
乗っかっての発言かは
知りませんがッ
アナタにウチのパパの悪口
言われる筋合いなんて
ありませんからッ!!!
「私のケータイッ
返してくださいッ!!」
私は必死で
ワンオーのおに〜さんの
持っていた電話に手を伸ばし
食らいついた!
「あ、いや。なんか突然
この子が暴れ出して。
そう。そうなんだよ。
痛たたたたたた!
これ、いつもなの?」
ワンオーのおに〜さんは
ヒジと背中で防御しながら
電話の相手に
私の行為を大袈裟に
報告しているッ。
「へえええ。
キミも大変だねえ。
え?、あ、そうそう。
同じだよ、うん。
よくわかるね。
へえ。
キミも被害者なんだ?」
「返してくださいッ!」
辛抱堪らず
私はおに〜さんの肩を
スニーカーのまま
踏みつけていた。
「トーコ!、やりすぎ!」
シンスケが
私のカラダを引き寄せる。
「うっわ〜、コワッ。
自分が加害者のクセに
ちっこい目で
こっち睨んでるよ〜。
とうとう
本性見せたってカンジ?」
おに〜さんが電話の相手と
私の悪口で
盛り上がっていてッ
「むおおおおおおおッ!」
さすがの私の
堪忍袋の緒も切れたッ!