「だって
トーコの知り合い
なんだろ?」
「私ッ
名前も知らないけどッ」
「え、何だよそれ!?」
「……」
「……」
シンスケが
自分の認識の甘さを
後悔しても
時、すでに遅し。
車はゆっくりと
動き出していて。
「あ、自己紹介が
まだだったね」
私とシンスケの会話が
耳に届いていたのか
運転席の
アジアンビューティーが
バックミラーで
私達を見ながら
名刺を差し出してきた。
「…これって
本名じゃないですよね?」
名刺を受け取った
シンスケの顔に
見る見る後悔の色が
広がってゆく…。
月夜に啼く春鶯
〜ツキヨニナクトリ
レクイエム#023
≪〜完〜≫
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