「どうかしたのかい?」
「…いえ、別に」
シンスケが
バードさんの視線から
顔を背ける。
「……」
「……」
突然、大声を出しておいて
“別に”は
ないでしょおおおおお。
「…あはッ。
シンスケってば
本当は
自分も食べたいのなら
素直にそう言えば
いいじゃない?」
せっかく私が
試食中のお菓子の話で
その場を上手く
誤魔化そうとしたのに。
「トーコ。お前は
気味悪くないのかよ?」
「シンスケッ。
その話の続きは後で!
ねッ?」
「待受画面にされてるのは
俺が昔撮った
俺しか持ってないハズの
セイと俺のツーショット
写真だぞ!」
「…え?」
月夜に啼く春鶯
〜ツキヨニナクトリ
レクイエム#025
≪〜完〜≫
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