私のポケットの中には
疑惑のケータイ。

シンスケのお宝写真が
どうしてこんなトコロに
流出してしまっていたのか

気になっているのは
私もシンスケと
同じだけれど。


触らぬ神に祟りなしッ。

ここは真相解明よりも
無事、岐路に着くコトが
最優先課題で。


「…シンスケ」

私はアゴでシンスケに
返答を促しながら

自分のポケットに
入っていたケータイを

バードさんに
気づかれないように
そっと取り出し

元の場所に戻そうとした。


のにッッ!!!!!


けたたましい
コール音と共に

私の手の中で

所有者不明のケータイが
震え出しッ!


「……」
「……」
「……」

あり得ないくらいの
最悪なタイミングに

シンスケとふたり
身を凍らせる…。


「あのッ、私ッ、えっと」

赤信号。

「……」

運転席のバードさんが
ゆっくりと
私の方に振り返った。





月夜に啼く春鶯
〜ツキヨニナクトリ

レクイエム#026

≪〜完〜≫


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