気になるんだったら
自分で対処すれば
いいじゃないですかッ。
「…後ろで、また
何を揉めているんだい?」
バードさんの怪訝そうな声に
「何でもありませんッ」
シンスケとふたり
不覚にも
ハモってしまったッ。
「……」
どおおおおおしよおおおお。
確かに
シンスケのお宝画像盗難の
真実に
一歩近づくチャンス
ではあったけど
ヘタすると逆に逃げらて
永遠の迷宮入りとなる
可能性だってあるワケで。
「…取りあえずッ」
この場は和ませて
写真画像の関係者だと
悟られないよう
上手く
やり過ごすしかないッ。
私は覚悟を決めると
深く息を吸い込んで
「ふううううう」
自分自身を仕切り直し
電話に出た。
「あの…もしもし?」
『お前
まさか…トーコか?』
え。
『トーコなんだな!』