運転席でバツマークを
両手で作る
ワンオーのおね〜さんと

こっちを無視して
後部座席にひとり
座っているシンスケを見て

「僕の車の助手席
空けるから」

事情を察したバードさんが
私の背中を押すようにして
歩き出す。


「…バードさん」

なんて
やさしいんですかッ。


身も凍るような
冷たい風の中

バードさんに
寄り添うようにして

私がバードさんの車に戻ると

「何をダラダラ
やってるんだ…!」

車の中で
ワンオーのおに〜さんが
マックスに苛立っていた。

「……」

助手席に積まれていた
毛布とクッションを
自分のヒザに乗せ
抱きしめると
柔軟剤のいいニオイがする。


運転席の
バードさんの横顔を
私はチラリ、盗み見た。

横顔が
なんてキレイなヒト
なんだろう。


窓ガラスに映ってる
私とバードさんの
ツーショット。

「変なの」

私、なんだか胸が
ドキドキしちゃってる…。





月夜に啼く春鶯
〜ツキヨニナクトリ

レクイエム#028

≪〜完〜≫


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