ミスは他人に。
手柄は自分達に。

こういうヒトって
珍しくもなんともないのに。


「…昔のワンオーは
確かに優秀で
高潔な組織でしたよね」

ってッ!

バードさんッ!

そんな大人げないツッコミを
よくこんな相手に
出来ますねッ。


「昔の、って!、ハッ!

まだ若いクセに
ワンオーの何を知ってると
言うんだ!」


「…少なくとも
アナタみたいなタイプは
いませんでしたよ!」

「バードさんッ」

こんなおに〜さん相手に
何をマジになって
激論しているんだかッ!

「……」
「……」

「お前…その口の利き方。
どこかで覚えがあるぞ」

ワンオーのおに〜さんが
おおきく身を乗り出して

バードさんの顔を
覗き込もうすると

「…毎朝、太極拳の公園で
ワゴン車の店
出させて貰ってますから」

バードさんは
後ろの車の様子を
見るフリをして

顔を背けた。


「いや、違うな。
もっと昔の話だ」

「……」


「ちょっと車を停めて

こっちに
顔をよく見せてみろよ」





月夜に啼く春鶯
〜ツキヨニナクトリ

レクイエム#029

≪〜完〜≫


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