「今のヤツ。
お前が自分のコトを
探してるのを知ってた
ってコトか?」
え?
バードさんを
探してた、って…。
「……」
このヒト達ッ
この辺を荒らしてる
通り魔なんかじゃなくて
借金取りの
ヤバめの代行業者とかッ
それとも
何かの組織の脱藩者を追う
同業者とかかッ。
まさかまさかの
その道のプロの方ですかッ。
「…ごっくんこッ」
坊主にされるなんて
まだいい方で
下手すりゃ
海の底に沈められかねない
お相手でッ
「ふん!
ここで遇ったが百年目!
地の果てまでも
追い掛けて
捕まえてやるからな!」
なんてッ
恐いセリフが
毛布で塞いでいる
私の耳に響いてくるッ。