「ところでキミはさあ。

何でアイツの車になんか
乗ってたの?」

なんてッ

共犯者が
問い掛けているのは

まさか私じゃ
ありませんよねッ!?


「……」

「黙ってないで
ちゃんと答えろ!」

なんてッ

私の背中をえぐる
ヘルメットの
嫌な感触ッ。


ひえええええええッ。

やっぱり私に
お尋ねだったんですねッ。


「私ッ何も知りませんッ!
何も見てませんからッッ」

「……」

「何もできませんがッ

でもッ
何でもやってみますッ!

だからッ命だけはッ!
命だけは許してくださいッ」


私は脊髄反射的に犯人に
命乞いをしてしまっていた。


「……」
「……」

「…相変わらず
面白いよね、トーコちゃん」


え。