「どうして
私の名前を…!?」
顔をを上げた私の頭頂部が
ガコン!、と
ジェットタイプの
ヘルメットの共犯者の
無防備なアゴに命中するッ。
のた打ち回る共犯者を
スルーして
粉々に砕けた窓ガラスを背に
私に冷ややかな眼差しを
向けてくるこのオトコッ!
「…セイッッ!!?」
「ふん!
もっと早くに気づけよな」
なんて
相変わらずの
尊大なその態度ッ!
「アンタ
何やってんのよッ!」
ずっと私に内緒で
出歩いてるかと思ったらッ
「まさかッ
犯罪なんかに
手を染めるようになって
いたなんてッ!!!」
パパやママが知ったら
なんて思うか!
「自分達の子育てを悔いて
この世を儚んだら
セイのせいだからねッ」
「…誰が犯罪者だッ」
セイが冷たい手で
私のアゴを掴んで
頬っぺたを指で潰したッ。