「あんなに探しても
見つからなかったのに

トーコちゃんを心配して
駆けつけた先で

まさかの遭遇、なんてな」

こんなコトって
あるんだな、って

私のコトを
“トーコちゃん”と呼ぶ
このオトコッ。


「あああああッ!」

もしかしてッ
ネットカフェの店員のッ!

「テルさんッ!?」


私の驚きの声を無視して

「とにかく
今現在の
顔や素性は割れたし

向こうさんも
逃げおおせまい」

テルさんが
後部座席に落ちていた

アタッシュケースを
拾い上げる。


「バードさんを
探している、って

いったいどういうコト
なのかなッ!?」


私の質問に
セイとテルさんが
無言で目を合わせ


「……」

嫌な予感が
私の背中を走って行った。





月夜に啼く春鶯
〜ツキヨニナクトリ

レクイエム#032


この作品をお読みになった
感想をお寄せください。


下記の感想の中から
ひとつ選び

【いいね!】ボタンを押すと

お楽しみスペシャル画像が
ご覧戴けます。


絵柄は予告なく
気まぐれに更新されます。



特に感想はありません。
次の話も期待しています!
今回の話は特にお気に入りです!