「…俺のカラダには
他にもっと硬くなるトコロが
あるんだけど?」

なんてッ

妖しい目をして

セイは
私の手を自分の股間に
導こうとしてッッ!!!


ぬおおおおおおおッ。


私は自分の手を
セイから奪い返すと

後部座席を圧迫していた
助手席のシートを
元に戻して

「怪しいッ!
絶対に怪しいんだからッ」

助手席のドアを開き
車の外に出た。


「何を隠しているのか
正直に白状しなさいよねッ」

中途半端に開いていた
後部座席のドアを
勢いよく開けると

パララ、と
窓ガラスの丸っこい欠片が
落ちてきて。

「……」

どう見ても
ガラスの破片の上に
腰かけてるとしか思えない
セイが

悠然と笑ってる。


「そうか。
俺に抱かれに来たか」

セイが長い脚を組みながら
優雅にこちらに向き直った。


「…痛くないの?」