「睡眠不足を理由に
ママの作ったご飯を
無駄にしておいてッ!?」
「…お前の
相手をするくらいの体力は
残してあるから安心しろ」
セイが私の腕を
自分の方に引っ張って
私のカラダを抱き寄せた。
「ちょ、セイッ」
仰向け気味になった
セイのカラダの上に
私の体重が圧し掛かる。
セイが私の掌に
やさしくキスをすると
「お前らッ!
俺の存在も
少しは気にしろッ!」
セイの背中に
押し潰されていた
ワンオーのおに〜さんが
堪らずに大声を出した。
「…無粋なヤツだな」
「なッ!」
セイは長い腕を
運転席のシートに掛け
ゆっくりと振り返る。
美しいセイの横顔を
間近に見て
「う…」
ワンオーのおに〜さんの
動きが止まった。