「お前らみたいなチンピラが
よく使う手だよな!

加害者が被害者に
すり替わろうとしても
無駄なんだよ!」

今度は
テルさんの胸倉を掴んで
車の中に引き入れると

「お前らが口裏合わせて
何を証言しようが

お前達のやった悪事は
誰が見ても一目瞭然!」

ワンオーのおに〜さんは
厳つい軍靴で

ドガン、と
床に散らばった
ガラスの破片を踏みつけた。


「それに!
先に手を出したのは
コイツの方だしな!」

ワンオーのおに〜さんが
自分の服を捲り上げる。

「ほおら、見ろ」


長方形の跡がついた
ミゾオチを
勝ち誇った顔で見せつけられ


「…ハン!」

セイが
それがどうした、と
言わんばかりの
シラケた顔をした。


…マズイよ、セイ!