スックと立ち上がりながら
大声でタンカを切った
私の神々しい姿に
「あ…」
みんなが一斉に目を見張る。
「クボの…」
なんて
住民からの
早速のミーハーな質問を
「これからお話する
内容に関して
リクエストなどは
一ッ切、受け付けては
いませんからッ」
私が途中で遮ると
「……」
静まり返る廊下。
おじいちゃん
おばあちゃん達の目が
さらに
ソワソワと泳ぎ出した。
「…あの?」
ちょっと調子に乗って
キツく
言いすぎちゃったかな。
戸惑う私の目の前で
お団子アタマのご婦人が
何やら私に
目配せ、していて…?
「え?、…後ろ?」
私の後ろに誰かの気配。
確かに
背中に痛い程の視線を
感じますッ。
「…はは、は」
まさか、幽霊でも
立っているとか、って
ゆ〜んじゃ
ないでしょうね…。