「あはッ?」

「……」

ソファーの上

後ずさる私に
覆い被さるようにして

アジアンビューティーが
私のカラダを掴まえた。


「…キミの弟が
何だ、って言うのかな?」


トーンを抑えた低い声。

私の着ていた
トレーナーが
胸の上まで捲れ上がり

素肌が露出する。


「…あのッ、私…」

バードさんの手が
離さん、と言わんばかりに

私のパーカーのフードを
掴んでいた。


私を見下ろす黒い瞳に

バードさんの本気が
伝わってくる。


“あのとき
死んでいたのは

本当は
僕だったハズなのにね”


私のアタマの中に
蘇るあのフレーズ。


追い詰められた籠の鳥を

神様が手を叩いて
笑っていた。





月夜に啼く春鶯
〜ツキヨニナクトリ

レクイエム#047

≪〜完〜≫


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