ここはちゃんと
訂正しておくべきだよね。
「あのッ!」
「そう言えば
エレベーターの中で
クボくんは
バイト先の先輩だとか
言ってたよね?」
「えッ」
「年齢、クボくんと
結構、離れてるよね?」
「ははッ…そうですね」
何か話のアドバンテージを
バードさんに
持っていかれたまま
先に進んでいこうとして
いますけどッ。
「あのですねッ!」
「ボック☆バーガーで
バイトしてた、って
さっき廊下で話してた
みたいだったけど」
「そのコトなんですがッ」
「え?」
「あのですねッ。
実は違うんですッ!」
「…違う?」
「…え、っと、あの…」
私の額から零れ落ちる
大量の汗に
「…もしかして
また何か僕に
ウソをついてるの?」
バードさんの
私を見つめる目が
また険しくなっていた。
月夜に啼く春鶯
〜ツキヨニナクトリ
レクイエム#049
≪〜完〜≫
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