「そんなこんなで1週間」


“インフルエンザから
復活しましたッ”


目の前で元気に敬礼しながら
闘病の報告をする彼女の姿。


「あのときはホント
思わず脱力しちゃったよ」

ソファーに
深く沈み込むようにして

バードさんの笑顔が
はじける。


“この私を差し置いて

えらく
街のみんなの役に立ってた
みたいじゃないの”


「復帰しても
相変わらずの上から目線」


“アナタがどうしても、って
ゆ〜のなら

仲間にしてあげても
いいんだけど?”


「もう少し素直に
ありがとう、って
言えないのかな、って

なんだか笑いが
止まらなくなってきて」


“言っておくけど
私じゃなくて

ワンオーのみんなが
スカウトして来い、って
うるさいから

仕方なく私がねッ”


必死に言い訳する彼女を
見ながら

自分を欲してくれるヒト達が
そこにいるのを実感した。