思いの丈を吐き出すような

バードさんの叫び。


「4年前のあの日!

すれ違ったワンオーの車に
ランドセルを背負った
キミの姿を見つけて

嫌な予感と胸騒ぎを
感じていたのに

僕は彼らに声を掛けるコトが
出来なかった!」


「……」

「クボくんの転落事故のとき

僕と先輩が
現場に居合わせていた、と
いうだけで

騒ぎの責任を取らされる形で
ワンオーの
創始中心メンバーが
理不尽にも退陣させられて」


ワンオーの新しい上層部。

支援・寄付金に絡む
闇のバイトのウワサ。

仲間に対する厳しい粛清。


「ワンオーに愛想が尽きて

辞表を叩きつけた帰り
だったから…!」


「……」

「僕は…!」

「……」

「僕は…自分の

ちっぽけなプライドに
こだわって…」

「……」

「またアイツらに…
関わってしまう…コトを

躊躇っ…しまったん、だ」


最後は涙まじり

コトバを
聞き取るのが難しかった。