困惑するバードさんに
「クボの長男の密葬で
義弟の背中に
しがみつくようにして
それこそ
“貼りついて”いた少女を
アンタだって
目にしてたハズだけど?」
セイは容赦なく
現実を突きつける。
だけど。
「…密葬、って」
セイの思惑とは裏腹に
バードさんが
何かを思い出したように
顔をあげた。
「そういえば、キミ
あのとき
同郷っぽい和装の女性と
いっしょに
弔問に来ていたよね?」
思わぬ質問返しに
セイの目が一瞬、泳ぐ。
「…和装の女性、って」
誰?
「……」
「セイ?」
「……」
リンチ事件に至るまでの
一連の真相が
今ここで、つまびらかに
されようとしていた。
月夜に啼く春鶯
〜ツキヨニナクトリ
レクイエム#059
≪〜完〜≫
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