私の面映ゆい発言に

バードさんが
顔を引き攣らせる。


「そうだよね!?、セイ」


興奮する私をスルーして

「そうやってさ。

世間の無責任なウワサを
いいコトに

太極拳の広場ビジネスに
利用してさあ」

セイが話を元に戻した。


「アイツらがあそこまで
怖いモノなし、なのは

相当な後ろ盾があるんだ、と
考えるのが

ま、自然なんだけど」


脇に挟んでいた油紙の包みを

セイは思わせぶりに
バードさんの前で
チラつかせる。


「自分の周りを嗅ぎまわる
うっとおしい小学生に

代わりに
お仕置きしてやった

ご褒美、でいいのかな?」


「……」

バードさんの顔から
気まずい笑顔が消えていた。


本当の悪人は誰なのか。


「……」
「……」
「……」


今宵、月が美しい

警告のとき。





月夜に啼く春鶯
〜ツキヨニナクトリ

レクイエム#061

≪〜完〜≫


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