「アンタの中では
あの本妻さん

いったい
どんな鬼設定に
されてんだろうね」


「ちょっと、セイ」

バードさんを
これ以上、追い詰めて

何になるというんだろう。


「その思い込みの激しさと
想像力が逞しいトコロなんて

アンタ
やっぱりオンナだなあ!」


セイのあまりの辛辣さに

「セイ!」

見かねた私が
セイの正面に回り込むと

「…え」

声の抑揚とは正反対な

冷静で、マジな
セイの表情がそこにあった。


「セイ…?」