「私も手伝います」
ふたり、ピースの穴探しに
必死になっている横で
セイが私の肩越しから
退屈そうに顔を覗かせる。
「セイもパズルとか
得意でしょッ!
手伝ってよッ!」
「そんなコトして
何の意味があるんだか」
「だってッ!」
「警察で証拠品として
扱われた画用紙は
おそらく
現場で破かれたソレらとは
別物だから」
え。
「まさか…」
「…本妻側が
証拠を偽造した、と?」
「アハ。
そんな…何の為に?」
月夜に啼く春鶯
〜ツキヨニナクトリ
レクイエム#065
≪〜完〜≫
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