「何がバンバンザイ、だ!」
ガコ!
バードさんの拳が
セイの側頭部をかすめ
壁に激しく打ちつけられる。
「義兄弟の絵が
彼らにとって
どんなに大事なモノなのか
何もわかっちゃ
いないんだ!」
壁のへこみに
衝撃のおおきさ
バードさんの口惜しさが
伝わってきた。
「バードさんッ、あのッ
ちょっと落ち着きましょう」
「…あのオンナ
ベランダから突き落として
命を奪っておいて
それでもまだ
足りなかったとでも
言うのかよお…!!!」
え。
月夜に啼く春鶯
〜ツキヨニナクトリ
レクイエム#066
≪〜完〜≫
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