「ちょっと、セイッ!
夜中なんだからッ」


声のボリュームに
気をつけなさいよね、と

セイに小言を言いながらも

助かった、とココロの中で
私は胸を撫で下ろす。


「アンタのさ
言ってるコトとやってるコト

なんかさ
無茶苦茶なんだけど?」


バードさんに
怪訝な目を向けながら

セイが私のアゴを
中指で持ち上げた。


「トーコ、お前さあ

コイツの言ってるコト
お前のアタマで理解して
説明できる?」


「え」


「ほら、実況見分。

刑事ドラマとかで
見たコトあるだろ?」


「なんで私がッ!!!」