「黙っていれば相手が
勝手に自滅していく
なんて復讐
アンタみたいな短絡直情型が
思いついた、ってえのが
あまりにも意外でさあ」
セイのコトバに
俯いていたバードさんが
わずかに顔をあげる。
「誰かさんに
入れ知恵された?」
「……」
「それとも
そう発想するよう
コトバ巧みに
誘導でも
されたのかな…?」
鉄柵を握りしめる
バードさんの手に
チカラが入り
「……」
バタバタと強い風が
私達に不吉な未来を
伝えていた。
月夜に啼く春鶯
〜ツキヨニナクトリ
レクイエム#069
≪〜完〜≫
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