「本ッ当に見事なくらい

次々とセイをピンチに
陥れていくよねえ」


「え」


「今、トーコちゃんが
下に落としたヤツ

何だと思う?」


「…腕時計じゃ
なかったんですか?」


「ま、いいけどさ」


テルさんが天を仰ぎ見

「はあ〜、あ」

溜め息をつき

「仕方ないか」

自分に
言い聞かせるようにして

クボ家の部屋の中へと
消えて行った。


「……」


何とか
して貰えるんですよね?