信じて待ちたいとは
思うけど

あまりにも
こちらの思惑通りに
コトが運んでいて

なんだか
かえって気味が悪い。


嫌な予感は
当たるって言うけれど…。


「ここン家
包丁とかハサミとか
カミソリとか
置いてないんだな〜」


そうボヤきながら
テルさんが部屋の中から
持ち出してきたのは

油性マーカーと
ライターだった。


「…それ
何に使うんですか?」


テルさんがライターの火で
油性マーカーの先を
あぶり始める。


「ネットを焼き切って
下に落とす」


油性マーカーの先に着いた
赤い灯が

これからの展開を
暗示するかのように

不気味に
暗闇に浮かび上がった。





月夜に啼く春鶯
〜ツキヨニナクトリ

レクイエム#074

≪〜完〜≫


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