「私ッ
セイしか知らないしッ」


「だったら
妄想の中のシンスケさんも
相当な技巧派だな」


…どこからくる
その自信ッ。


「セイと同じコト
シンスケもするなんて

考えられないからッ」


「そうなの?」

「そうよッ!」


世の男性がみんな
セイみたいなコトしてたら

世の女性は
身が持たないと思うッ。


「俺がテクニシャンだって
トーコなりに
自覚はあるんだ?」


セイが物凄く
嬉しそうな顔を
するモノだからッ


「上手いとか下手とか
区別つかないしッ」


思わず反論してしまう。


「わかるでしょ、フツー」

「わかんないからッ」


私のツッパリに

セイは
「う〜ん」と首をかしげて


「まさに、豚に真珠。
トーコに極上のSEX、だな」


カーペットの上に
座っていた私を

ソファーに座っていたセイが
自分のヒザの上に

ふわり、と引っ張り上げた。