ママが今度は
セイの顔を
申し訳なさそうに
見つめると
「俺、このハンバーグは
母さんの体温と愛情で
作られる
”母さんの味”だと
思ってるから」
今夜も
期待してるよ、って
セイがママのホッペに
キスをすると
ママが俄然
やる気になったッ。
「トーコ、よこしなさいッ。
やっぱり
ママが捏ねるわッ!」
冷たい水で
手を冷やしながら
ママが
私に交替を訴えるッ。
「仲良く頑張って」
セイが苦笑しながら
キッチンを出て行って。
「ママッ!
後生だから
私にやらせて!」
「え」
「…セイのママと
私のママの味。
私が引き継ぎたいから」
「……」
私のセリフに
ママが
少しだけ驚いた顔をした後
「いいわよ」
満面の笑みで答えてくれる。
「だけど
トーコの記憶力だと
どこまで覚えられるかしら」
…ママはひと言
多いですッ!!!
ちゅちゅちゅCHU〜♪
チュッちゅ♂012
≪〜完〜≫
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