「…セイはみょ〜なトコ
忍耐強いよねッ」
洗面所で
セイとふたり並んで
就寝前の歯磨きをしながら
今日の出来事を振り返った。
「そうかもな。
愛するトーコを
目の前にして
今夜もこうして
各々のベッドに向わされ
ひとりベッドの中
自分で自分のカラダを
慰めるんだ」
と言いながら
さっきから
私のパジャマの中に
手を入れて
パンツのゴムを
パツン、パツン、と
弾いたりしてッ。
自分の本能の赴くまま
好き勝手しているのは
どこの誰でしょうッ。
「…今夜もひとり
擦り切れるまで頑張ってッ」
甘えたコトを言ってくる
セイを突っぱねて
くちゅくちゅ、と
口をゆすぐ私の背後から
セイが私の腰を
抱え込むッ。
「ダメと言われても
トライし続ける
今夜も忍耐強い俺ッ」
「……」
「俺のコト
”ダイスキ”って
1万回言うまでは
今夜は
許してやらないからな」