「……」
「ほら、どうした!
1回目の”ダイスキ”は!」
「……」
「俺はトーコが”ダイスキ”」
「……」
「トーコ、ダイスキ」
「……」
「…どうして
俺にばっか言わせるんだッ」
「…だって」
私は鏡をそっと指差すと
「…母さんッ!?」
セイがやっと
洗面所の戸口に立っていた
ママの姿に気づいた。
「あ、ママは
覗きに来たんじゃなくって
タドコロさんから
あしたの朝
縄跳びを貸して欲しいって
言われてたの
思い出してッ!」
ママが真っ赤な顔して
言い訳してるけどッ。
恥ずかしいのは
こっちもですッ。
「ほら、タドコロさんって
健康マニアじゃない?
今度は縄跳びで
エンジョイしながら
続けよう、って
言い出してね〜」
ママのおしゃべりは
止まらない。
「タドコロさんの
最近の口癖は
”レッツ・エンジョイ”
なんだけど〜」
…またタドコロさんの
話ですか。
私とセイは
思わず目を合わせて
苦笑する。
ちゅちゅちゅCHU〜♪
チュッちゅ♂012
≪〜完〜≫
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