セイのひと言に
ベッドからカラダを起こすと
セイが
ベッドに腰掛けながら
私のメールを
勝手に見てるッ!!!!!
「返してよッ」
「…言いすぎっちゃったかも
しれない、って
ナンノのヤツ
何か後悔してるみたいだけど」
私の落ち込みの原因を
メールの着信記録の中から
セイが探りを入れていた。
「身体能力が
高いと思って、だと〜。
何だあ、この失礼な
上から目線の後輩はッ」
…セイ。
上から目線は
ヒトのコトを言えないと
思いますけど。
「ほらッ!
こんなコトくらいで
いちいち落ち込むなッ!!」
セイが
私の脇を掴んで
自分の胸の中に
私を抱きかかえる。
「いいか。
どんなに
自分を非難してくるヤツが
いても
揺るぐ必要なんか
これっぽっちもないッ!」
お前は俺が選んだオンナ。
「自信を持って貰わなくちゃ
困るんだけどな」
「……」
「バカトーコ!」
「……」
「バカバカバカバカ
バカトーコッ!」
「…バカって言うなッ」
「…やっと
言い返してきたな」