今夜は無事に
私のアタマに収まってても
私がこの子から
目を離したら最後
それこそ
「ゴミ箱の中
無残な姿で
発見されそうだ…」
はああああああ。
「何言ってるの!」
セイが
そんな意地悪なコトを
するワケがない
でしょう、って
ママが
のん気に笑っててッ。
「……」
…私のお気に入りの
下着の数々が
我が家の暴君・セイの
手によって
秘かに
廃棄されてきたコトに
ママはまだ
気づいて
いないのでしょうかッ。
いい対処法を
見つけられぬまま
「ほら、次、風呂入れよ!」
カラスの行水のセイが
早くも
お風呂から上がってきて。
「……」
私はセイの視線から
ウサギを隠しながら
バスルームに向かったッ。
「大丈夫よッ。
今夜が最後のおつとめ
なんてコトには
絶対にさせないからねッ」
私はウサギに
決意表明をして
お風呂に入る。
「…使ったら
すぐに自分で手洗いして
自分の部屋で乾かして」
枕カバーの中にでも
隠しておけば
大丈夫だよね。
下着の二の舞は踏むまい、と
お風呂の中で
さらに具体的な対処を考えて
万全の状態で
お風呂から上がった。
のにいいいいいッッッ!!!
「ここに
隠してあったハズの
ウサギのターバンが…」
ないッッッ!!!!!!!
「セイのバカッ!」
脱衣場に忍び込んで
私のウサギを拉致るなんてッ!
「サイッテー!!!!!」